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| 駄文 |
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そう言って総司は二人の手を取る。
ギョッ、とする気配が二人から総司の手に伝わってきた。
「わ、私は大丈夫!」
「お、俺が行ったって意味がねえ!お前等二人で行かなきゃ……ごふ!」
(……本当に真島君は、今日の、体調が良くないようだ。突発的にこんなに苦しむだなんて尋常じゃない……)
「駄目だよ!ちゃんと保健室に行って、休まないと!」
総司が珍しく声を荒げたからか、二人は何かを言いたそうだったが口を噤んだ。
ずるずる二人を引き摺って保健室に向かったがその間、総司の後ろで二人はごにょごにょと談合している。
総司は、自分にはあまり関係のない出来事だろうからと、側耳を立てるようなことはしなかった。
後ろが少々騒がしいが、この騒がしさも慣れてしまうから不思議だ。
……あと一年で自分達は卒業だ……
結城総司は卒業したら、帝王学を学んで、結城財閥の跡をつがなければならない。
でも、総司は跡を継ぎたくはなかった。
彼は、自分で自分のやりたい事を見つけたかったのだ。
しかし、その『やりたい事』はいまだに見付からず。
あるいは、志半ばで挫折し。
……今日に至っている……
「……ずっと高校生でいられればいいのにな」
自分にも聞こえない小さな声で、総司は呟いた。
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